先日京都市東山区の、ある時宗の古刹寺院様にご縁あってお仏具の納品にお伺いしてまいりました。
「京都霊山護国神社」様のすぐ近くですが、かなりの石段を登ったところにあります。
お寺様のお話によりますと、豊臣秀吉公の正室ねね(おね)さんが、燃え落ちる大阪城が真っ赤に染めた大阪の空を、じっと見つめていた場所が正にこのお寺様のあたりだったとのこと。
実際よく晴れて空気の済み切った日には、ここから大阪のツインタワーが見えるそうです。
お茶をいただきながらそのようなお話をお聞きしていると、つい眼下に広がる京都の街並みを眺めつつ、しばしもの思いに耽ってしまうのでした。
境内の紅葉が真っ赤に染まるころ、もう一度この石段を登ってみようと思います。
        お客様係六課 川瀬弘亨