仕事先を聞かれると「仏壇・仏具屋です」と言いますが,
実際はお納骨壇に関わっています。

隅っこの仕事なので,私が何をしているか知らない人もいるはず…

ご依頼に基づき,お納骨壇の図面を描いて,お見積します。
お客様が素材(アルミやスチール)を指定されることもありますし
寸法や段数などの形状を指定されることもあります。
こちらでそのイメージに近いものを,かつ無駄の無いように考えます。
小堀の納骨壇は規格品もありますが,ほとんどが別製品なのです。

アルミとスチールでは同じようなものを作ることが出来ますが,
素材の性質上,得意・不得意があります。
無理をして不得意なものを作ると,金額増加や不具合に繋がるのです。
いくらご希望でも,それはお客様のためになりません。

図面を描き,お見積し,それをお客様係がご説明して
それを何回も,時には10回近く繰り返し,ご注文を頂きます。
それから,製作先に手配します。
別製品の場合は,全て製作先と確認・相談・決定。
数ヵ月後に架体が完成し,現場据付の期間はひたすら
お仏壇屋さんの隅っこで待機しています。
問題なく現場据付の工事が終われば,納入完了です。

数年かかることもある,結構長い,暗い暗い暗い作業です。
私は決してお客様とお話することも納入作業に行くことも無いので,
納入が問題なく終わったと聞くことと,
たまにその写真を見せて頂くのが唯一の楽しみです。
(代理とはいえ,やっぱり暗い。)
設計係 きたのの