東海甲信地方に出張しおります平岡です。
お客様とよく京都の話題になります。歴史であるとか、文化であるとか。「京都はいいね・・・!」と先ず言われます。確かにそう言われるとそうかな・・・なんて思ってしまいます。
そこへ「伝統的な技法でお仏壇を製作しております・・・。」とかお話してますと何かと京都についての質問を受けます。
が、これがなかなか難しく、有名な観光スポットや名物の話ならまだしも、チョッとマニアックなスポットや、故事についての話題に言及されます。お寺やお仏像の話題なら付いて行けるかなと思いきや、「なんだ!そんなことも知らんのか?京都の仏具屋さん!!」とお叱りいただくこともシバシバです。
先日も、お客様より「京都のある寺の阿弥陀様は左手を上げて右手を垂れておられる。基本とは逆の仏さんがいらっしゃる!」とか、「またあるお寺では御手の印相は阿弥陀様でいらっしゃると思うのにお釈迦様としてお祀りされておられる。それはおそらく歴史的な背景か?・・・。」とかです。私としてはなんとか話題を替えたいところ そうも行かず,只々感心して相槌を打つのが精一杯でした。
まあ一般の京都人より、京都に憧れを持ってくださったり、伝統ある京仏具製作の弊社をご愛顧くださる方であるからかなとも思いますが、ともあれ やはり全国から千年の都として注目されているのでしょう! [京都の仕事、京仏具!]、これは我々が思っている以上に注目され、大きな期待を掛けてくださっています。
これからも伝統に恥じないよう気を引き締めていきたいと思いました。

因みに、前者の逆手の阿弥陀様は 東山の泉涌寺様の頭塔 悲田院様の寺宝、後者の御手のお釈迦様は 山城町の蟹満寺様のご本尊様だそうです。一度お参りされてはいかがでしょうか!   

私も行かないと! お客様係4課 平岡秀明