先日10月25日に東京都江東区の真宗大谷派因速寺様にてご本堂庫裏落成慶讃法要がめでたく行われました。
天候はあいにくの曇り空でしたが、ご住職様曰く最高の落慶日和であるとのことでした。
どういうことかと申しますとご住職様がご挨拶の中でお話された正信偈の一説の「譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇」でして、現代語訳するならば、「たとえば日光(阿弥陀様の光明)が(煩悩の)雲や霧にさえぎられても、その下は明るくて闇が無いのと同じである。」ということで、まさしく当日は曇り空でしたがその下にお集まりのご門徒様は皆様じつに明るい表情で、聞法道場の新しい門出を大変喜んでおられるご様子でした。
因速寺様は江戸初期の御開基から天災等による過去4回の移転を経た上で、今回開創385年を迎えられました。
この度はこのような大変貴重な再建事業に巡り会いお手伝いさせていただきましたことを喜び深く感謝いたします。

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 ご本堂の外見は木造風ですが中には鉄骨が通っており耐震耐火、さらにはデザインと機能性をも兼ね備えた伝統と先端のハイブリッド様式でございまして、これからのご本堂のモデルとなるのではないかと思います。
そういう点で私達担当業者も金紙張り等の現場施工ならびにお仏具一式お荘厳におきましても初めての経験ができ、とても勉強になりました。
苦労した分完成すると非常に感慨深く、祝宴ではおいしいお酒を頂戴することができました。

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 因速寺様の益々のご発展を願い、今後も皆様がお喜びいただけるために私達が少しでもお役に立てれば幸いでございます。

東京店 川勝