この間、祖母の法事があり北海道へ行ってきました。
親戚に会うのも久しぶりで(30年ぶりの人もいました)
ちょっと緊張しました。

法事が終わった後に食事をし、その後に93歳になる
大叔父が「1年前からエッセイ教室に通っているので今回
エッセイを書いたので皆に読んで聞かせる」と言って読み
始めました。

そのエッセイのタイトルは『兄の死』とついてました。
(この題名の中の「兄」とは僕からいうと祖父になります)
内容は「兄」が太平洋戦争の時に召集され鹿児島で終戦を
迎えた事、その時の栄養事情の悪さにより「ソコヒ」という
眼病にかかり失明に近い状態になった事、眼病を治すのに
栄養をとれと医者に言われ栄養食ばかりとっていたら胃癌
にかかり44歳で死んだ事が書かれていました。
(ちなみに「ソコヒ」とは白内障や緑内障のことです)

そしてエッセイの最後に書かれていたのは「兄の死は戦死
ではなかったが、まさしく『戦争犠牲の死』であった」
という一文でした。僕は「戦争での死」=「戦死」という
イメージがあったのですが、戦争を体験した人達にとって
戦争が終わった後でも戦争による死があったのだと感じた
次第であります。

平和の大切さを改めて確認した一日でした。

                 商品1課 齋藤