先月末に徳島市の東光寺様に両脇壇御厨子等をご納入させて頂きました。
ご本堂内のご安置場所や中に入られる御坐像との寸法関係を厳密に合わせて
製作されたこの御厨子はトラックに大切に積み込まれ、ご納入日の早朝に
お寺様へ到着しました。
梅雨の最中でしたが、この時ばかりは雨も降らずに新しいお仏具は無事に
ご本堂の中まで運び込まれました。
ご安置場所へは先ず御須弥壇が設置され、その上で御厨子の屋根を持ち上げて
いる間に胴体を設置。細心の注意をはらいながらゆっくりと屋根を下ろして
おおよその組立は完了します。夕方にはほぼ設置作業は完了し、ご住職様や
坊守様と一緒に眺めさせて頂きました。
御本山の様式に基づいて入念に製作されたこの御厨子は全体の型式はもちろん、
金具等も非常に素晴らしく仕上げられております。ご安置後も見入るばかり
でしたが、ご住職様にもお喜び頂けて本当に良かったです。
ご納入作業がすべて完了した頃には外は既に暗くなっていましたが、無事に
一日の仕事も終わり、心地よい疲れと共にホテルへ向かいました。

お客様係2課 大八木


御開山御厨子

蓮如上人御厨子