お寺様へ畳を納めさせていただきました。
置き畳のご用命は、結構ありますが、私は敷き畳は初めてのお納めでした。
やはり、畳は畳屋さんということで、通常は工務店さん経由や、近所または檀家の畳屋さんへ頼まれることが多いと思うのですが、今回は頼める畳屋さんが無くなってしまったということで、こちらでお引き受けしました。
当初は不安もありましたが、製作にあたっていただいた職人さんからアドバイスを受け、なんとか、ぴたりと納まりました。職人さんの確かな技に感激しました。

そういえば、私の家の近所にあった畳屋さんもいつの間にか、無くなっていました。
そう思って、商店街を振り返ってみると、建具屋さんに硝子屋さん、金物屋さんも無くなっていました。地域にもよると思いますが、住宅の様子も変わって、和室の需要も減っているようですので、こういった職人さんの仕事も少なくなっているのでしょうか。

幸いお寺様では、まだまだ畳や襖、障子があたりまえに使われているので、私たちもそういった職人さんの技を身近に感じることができます。
また、私たちが扱うお仏具もそういった技で作られています。
ただ、伝統の技を残していくのが難しい時代になっているのは、私たちも変わりなく、技を残していくために新しいことへの挑戦http://kobori.co.jp/topics/も始まっています。
是非、世界に誇れる日本の技を伝えていきましょう。

110404内陣畳

練馬店 菅谷