一昨年の9月に初めて自分ところのお墓参りに行きました。 母が余りにもうるさく言うもので・・・

弟と3人で阪急電車に乗って大阪方面へ、駅から徒歩5分ほどのところで 小さな墓地でした。

猫の額ほどの場所にひび割れた墓石が有りました。 正面には南無阿弥陀仏、脇には濱ノ作兵衛と刻まれて

いました。 「堤下」とわかる文字はありませんでした。 まわりの雑草を弟と二人で引っこ抜いてやると

母はとても喜んでいました。 年寄りの力ではなかなか大変なようで・・・

「堤下」は母の姓です。 でも私には堤下家の血が流れていません。 何故でしょうか?

母は一人っ子です。 実は、母が二十歳頃に街で占い師?のような人にちょっとみてもらったところ

「あんたは堤下の跡取りではない」と言われたそうで、変な事を言う人やなあと思ったそうです。

家に帰ってその事を父母に話すと、「実は、あんたは養女で よそからのもらいっ子なんや」とのこと・・・

そのときは、かなりショックだったみたいです。 このようなドラマの主人公には、なりたくないですね。

私は祖父母の記憶はほとんどありませんが、母を大切に育ててくれたおかげで、

今の私が存在しているわけです。 また、お参りに行かなあかんかなあ〜〜〜                                                                     商品部 堤下正和