最近、コンビニエンスストアやスーパーで恵方巻き予約開始!の文字を目にするようになりました。

我が家では、好きな具材を買ってきて手作りをするので、もうそんな時期かぁと思う程度なのですが、この行事、そういえば本当に小さい頃はなかったな、とふと思いました。

簡単に調べてみたところ、起源は確かに江戸時代辺りまでさかのぼるようですが、特に、平成に入ってからコンビニエンスストアが先駆けて関西を中心に広めたようです。どうも、この寒い時期は売上が落ちるらしく、その補填の意味で始められたという説が有力なのだとか…

昔からの風習が、また最近取沙汰されるようになったのかと思いきや、案外現実的なお商売の絡むお話だったようです。
通りで、この時期になると太巻き寿司の予約は勿論、それを真似たロールケーキなどの洋菓子、細長いスナック菓子、形状の似ていないワッフルなども寿司のように丸めればOKと言わんばかりに、便乗商品が続出する訳です(笑)

しかし、関西では馴染み深くなりつつあるこの行事も、関東の方ではまだ認知度も低いのだとか。知らない方のために、今更ながら説明をしますと、毎年変わる「恵方」を向き、願い事をしながら切っていない太巻き寿司を無言で食べきると、その願いが叶うというものです。

友人達と食べると、大人数が無言でお寿司を同じ方角を向いて食べているというシュールな絵面に大抵1人が吹き出し、それにつられて全員が笑いだすというのがお馴染みでした。乗せられている感はあるものの(笑)お寿司を食べるだけで、願い事が叶うだなんてお手軽で楽しい行事だなと思います。

因みに、今年の恵方は「東北東」なのだとか。
今年こそは、吹き出さないように無言で食べきってみたいものです!

本店 カトウ

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