亡き母の中陰があけた4月、遺品を整理していましたら古いご詠歌の本が出てきました。
ご詠歌は各霊場や名刹ごとに歌われている短歌ですが、真宗には馴染まず歌われることはまずないのですが、
古い本にはなんと一首出ています。
聞くところによると、真宗系以外の信徒さんや巡礼さん、はたまた信心深い京都の方が本願寺様のご詠歌を
一首うたい継がれていたようです。

『寒くとも たもとに入れよ 西の風 弥陀のくにより 吹くと思えば』 です。

そういえば母がよく口にしてました!

この一首、現在出版されているご詠歌本には見受けないのですが、
たった五七五七七で真宗のみ教えを、親鸞さんのみ意を、見事に謳いこんでいるように思います。

つらいことも 仏さんからお与えではないか と思って 全てうけとって 逃げす前向きにいきませう では
ないでしょうか。

そう云う自分は? と言われてしまいますが・・・。

本店/ 平岡秀明