お盆が終わり、秋のお彼岸、報恩講が近づいてきました。

今くらいの時期から、だんだんと注文が増えてくるのが荘灯芯です。

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この荘灯芯、どのようにして作っているか、皆さんご存知でしょうか?

材料はこちらの「長灯芯」です。

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灯芯は畳などに使われる藺草の芯で出来ており、電気やガスの無い時代、日本では明かりとして使われていました。
時代劇なんかで見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この一束の本数を数え、両輪の場合、4等分してそれぞれねじり、輪にしていきます。
一番大変なのがこの輪を作っている時で、湿度が低く乾燥していたり、灯芯が古くなっていたりすると、ぷちぷちと切れてしまいます…

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輪が出来上がったら、両端を切り落として8の字につなぎます。

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輪の大きさは、輪灯や菊灯の大きさ、またお内陣のどの場所に置くかによって決まります。
一般的には中尊前が一番大きく、余間が一番小さくなるように作成しています。

完成した荘灯芯は箱に入ってお客様の手元へ届きます。

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荘灯芯は大谷派のお寺様で多く使われています。
報恩講などの大きな法要にお参りする機会があれば、
是非「荘灯芯あるかなあ?」とお内陣を見てみてください。

店頭 matsue