先日ご来店いただきましたお客様より貴重な資料をいただきました。
昭和20年3月10日東京大空襲の後の写真です。
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焼野原の中に残る建物は東京浅草本願寺様です。
大正12年の関東大震災で御本堂が焼失し、昭和9~11年にかけ再建された際にコンクリート杭を480本打ち込むなど、強固・堅牢な基礎が造成されたそうです。
東京大空襲の被災により本堂内部は全焼しましたたが、外郭は鉄筋コンクリートのため残ったそうです。
この空襲での死者の数は10万5000人以上ともいわれます。東京のお客様からお預かりする過去帖では、10日がご命日の方が多くいらっしゃるため、10日のページを付け加えることがあります。
過去帖の銘入れを承って初めて、このような背景があったことを知りました。
また、東京店のすぐ向かいにある浅草東本願寺様の歴史に触れるこもできました。

空襲の際、東本願寺様へと避難された方もいたそうです。
最近では震災や水害などの災害も多くあります。
東京店で勤務をしてから1年半ほどになりますが、緊急時の避難場所の確認や災害への備えは何もできていませんでした。慣れない土地ですが、だからこそより備えが必要なのだと感じました。

東京店 堀尾